新北市南勢角駅にて |
2021年2月1日にミャンマーで国軍によるクーデターが発生して一年半。これまで台湾のミャンマー華僑コミュニティでも何度か民主化を求めるデモが行われてきました。
去る2022年7月26日、ミャンマー軍はアウン・サン・スー・チー氏の側近を含む4名の死刑を執行したことを認め、民主化を求める市民らの反発を招きました。
台湾のミャンマー華僑コミュニティでもすぐにミャンマー国軍に抗議するデモが計画され、7月30日に新北市の南勢角駅前で集会が開かれました。
クーデター以降、台湾で行われてきたデモ
2021年2月のクーデター以降、台湾では2月6日の華新街行進、3月21日と28日の中正紀念堂の自由広場でのデモ、5月2日の台北忠孝復興から台北101までの行進(5月2日はGrobal Myanmar Spring Revolutionとして世界同時開催)などの市民集会が行われてきました。
過去記事:
過去記事:
2021年3月28日のデモ
主催したグループの中には、8888の学生運動にも参加していたミャンマー華僑の方がいらっしゃいました#今日のミャンマー街#ミルクティー同盟#MilkTeaAlliance #MilkTeaAllianceMyanmar #SaveMyanmar pic.twitter.com/uxGPECUllO
— amikawa (@amikawa125) March 28, 2021
2022年5月2日のGrobal Myanmar Spring Revolution(台北)
#GlobalSpringRevolutionDay Taipei pic.twitter.com/blz4uPLART
— amikawa (@amikawa125) May 2, 2021
2022年7月30日、ミャンマー国軍による死刑執行に抗議する集会
ミャンマー街の最寄りでもある南勢角駅4番出口 |
台湾に暮らすミャンマー人・ミャンマー華人によってクーデター後のミャンマーの民主主義を支援するために作られた『台灣聲援緬甸聯盟 Taiwan Alliance for Myanmar』が、7月28日に集会の呼びかけを投稿し、この投稿を見た台湾在住のミャンマー人・ミャンマー華人が南勢角の駅に集合しました。
当日は赤い服を着て集合、とのことで、9時前から南勢角駅の四番出口には集会参加者の姿が目立ち始めました。
元議員でヒップホップ歌手のピョーゼヤトー(Phyo Zeya Thaw 漂扎亞導)、1988年の8888民主運動の学生リーダーであったチョーミンユ(Kyaw Min Yu 覺敏友,Ko Jimmy)、Hla Myo Aung、Aung Thura Zawです。
報道によると、今回の集会に参加したのは以下の団体です。
台灣聲援緬甸聯盟、台灣人權促進會、桃園市群眾服務協會、立法委員洪申翰國會辦公室、台灣勞工陣線、台灣廢除死刑推動聯盟、人權公約施行監督聯盟、香港邊城青年、財團法人民間司法改革基金會、社團法人華人民主書院協會、公民監督國會聯盟、台北律師公會人權委員會
報道に名の挙がった団体からは代表がスピーチを行いました。
台湾におけるミャンマー民主化活動を牽引するココナイトゥ(Thu Koko 杜可可)によるスピーチ。ココ氏は1988年の8888民主化運動では学生として運動に参加したミャンマー人で、今回犠牲となったチョーミンユとは級友だったそうです。
国軍による暴力を批判するスローガン |
民主化運動で犠牲となった人々の安寧を祈るスローガン |
7/30(土)MRT南勢角駅前でのミャンマー国軍による死刑執行に抗議する集会#今日のミャンマー街#SaveMyanmarhttps://t.co/VHjnl9xbE0 pic.twitter.com/E74xdmIcHi
— amikawa (@amikawa125) July 30, 2022
ミャンマー国軍の死刑執行に抗議する市民 |
ミャンマー国軍の死刑執行に抗議する市民 |
ピョーゼヤトーのプラカードを持つ市民 |
独裁政権に抗議する団体代表 |
台湾の立法委員 洪申翰(右から二番目) |
自由を求める市民による版画 |
ミャンマーの民主化を求めるココナイトゥ(Thu Koko 杜可可) |
プラカードを掲げる市民 |
ココナイトゥによるスピーチ |
台湾におけるミャンマー民主化活動を牽引するココナイトゥ(Thu Koko 杜可可)によるスピーチ。ココ氏は1988年の8888民主化運動では学生として運動に参加したミャンマー人で、今回犠牲となったチョーミンユとは級友だったそうです。
集会の様子を撮影する報道陣と市民 |
集会に参加した団体のフラッグ |
立法委員洪申翰によるスピーチ |
2017年に中国で国家政権転覆罪で有罪判決を受けた李明哲によるスピーチ |
香港の青年団体の代表によるスピーチ |
2021年2月1日のクーデター以降、ミャンマーの状況は改善する気配がありません。今回の集会でも、代表や市民は独裁や権威主義への抗議、人権正義を訴えました。
台湾には主に新北市の中和や、桃園市の龍岡にミャンマー華僑が集まって暮らしています。彼らミャンマー華僑は今でもミャンマーに親戚を残している人も少なくなく、個人的に募金をしたり、ミャンマー街(華新街)では時おりチャリティーなどが行われています。
ミャンマー街に通う者として、これからもささやかながら支援を続けていきたいと思います。
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・民主化関連
・台湾でミャンマー文化を発信
・商店街
参考記事:
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