ドゥヴァーラヴァティー期の都市遺跡カムペーン・セーン古代都市 | Kamphaeng Saen Ancient City


カムペーン・セーン古代都市(Kamphaeng Saen Ancient City)は、タイのバンコクから85kmほど離れた所にある考古学遺跡で、6世紀ごろから栄えた仏教王国ドゥヴァーラヴァティー(Dvaravati)の都市の一つです。



2017年の夏にもタイへドゥヴァーラヴァティー(Dvaravati)の関連遺跡めぐりにでかけました。




関連記事:
ドゥヴァーラヴァティーに関する記事

前年はドゥヴァーラヴァティーの首都であると言われるナコーン・パトム(Nakhon Pathom)の博物館へ行ったのですが、論文を眺めていたら他にも面白そうな遺跡があることがわかり、自分の足でも行けそうなところを調べていました。

今回特に参考にしたのはMatthew Gallon氏の論文で、ネットでもPDFをダウンロードできます。

Academia.edu に載っているKamphaeng Saenに関する同氏の著作:

今回の旅程を立てるのに一番参考になった著作が、


という論文です。

このリンクの「mgallon_2.pdf」からダウンロードできる同論文の第7章に、各地の遺跡の見取り図や座標が記載されており、その座標をグーグルマップに当てはめることで、タイ全土に残っているドゥヴァーラヴァティー期の遺跡の位置がわかりました。

それらのうち、公共交通機関でアクセスできそう、及び興味のあるものをいくつかピックアップし、2017年の夏に訪問することにしました。


カムペーン・セーン古代都市 | Kamphaeng Saen Ancient City

Goole mapより

カムペーン・セーン(Kamphaeng Saen)はウトン(U-Thong)から国道321号線を40kmほど南下したところにある街で、古代都市は国道から4km程度離れた静かな場所にあります。

現在ではボーイスカウトのキャンプ場や学校として使われていますが、上のグーグルの衛星画像からもわかるように、当時の都市の構造が残っています。

他のドゥヴァーラヴァティー期の都市と同じく、水で満たされた環濠に囲まれており、都市の北側を流れるHuai Yang川が現在もこの環濠を水で満たしています。

古代都市遺跡の中心にあるモニュメント

Gallon氏の論文のまとめによると、過去にはPierre Dupont(1939)、Jean Boisselier(1965)
、H. G. Quaritch Wales(1969)などの美術史の研究者がカムペーン・セーンを調査しています。

その過去の研究で、後期ドゥヴァーラヴァティー期の仏教関連の遺物か発掘されているようです。

それらの遺物はすでにナコーン・パトムの博物館に移され展示されており、残念ながらここでは現在は当時の面影を感じられるような遺物は見られないようです。

カムペーン・セーン古代都市に設置されている近代の仏像
実際に散策してみても、見られるのは近年のものと思われる仏像や、ラマ6世の像のみで、これと言って考古学の遺跡を思わせるものはありませんでした。

ラマ6世の像
都市の周囲を巡らせている環濠の方へ行くと、かろうじて当時の外壁であると思われる土が盛られた構造の名残があります。また周囲の環濠は今でも水で満たされています。

今では植物に覆われていますが、この写真の左手の盛り上がった部分が当時は都市の外壁だったと思われます

Huai Yang川
残念ながら、現在では特に考古学遺跡を思わせる遺物は見られないので、わざわざ行く価値があるかと言われたら微妙な遺跡ですが、ナコーン・パトムやウトンを訪問する予定があればついでに寄ってみてもいいかもしれません。

Kamphaeng Saen Ancient Cityへのアクセス

カムペーン・セーン(Kamphaeng Saen)の街へはバンコクやナコーン・パトムやウトンからロットゥー(ミニバン)が走っています。(詳しい行き方は別の記事で紹介しています)

古代都市遺跡へは、国道321号線沿いにバイクタクシーが待機しているので、乗せてもらうのがベター。徒歩だと道中の放し飼いの犬に吠えられたり追いかけられて危険です。




バンコクからカムペーン・セーン(Kamphaeng Saen)まではこちらの記事で解説しています:
バンコクからカムペーン・セーンへ、初めてのロットゥーで


当ブログの文章・画像の無断転載を禁じます。

ask.fm

Booking.com

コメント